◆◇◆静織米とは?◆◇◆
静織米は茨城県那珂市瓜連のごく小さな田んぼでしか穫れないお米です。
「ほんのり甘くて、ふっくらモチモチ」
それでいて、さっぱりしているから、ついついお替りしてしまう。
そんな静織米は、ふんだんな有機肥料と、健康に配慮し、なるべく農薬を使わないことを心がけております。
また、お米の生育にはかかせない水は関東随一の清流として知られる那珂川から取り入れており、静織米のみずみずしさの源となっております。
◆◇◆おいしさの点数◆◇◆
食味計といって、美味しいお米をテストする機械があります。
数値は100ポイント満点で表し、高ければ高いほど美味しいとされております。
近年、良食味品種の増加や美味しい米作りの努力により、日本産では60~65ポイントが標準となっており、70ポイント以上のお米が美味しいと感じると言われている中、静織米は86ポイントを記録しました。
とはいえ、人の舌は千差万別です。
数値だけで一概に美味しいとは言い切れませんが、召し上がってくださるお客様からは、
「モチっとしているのにしつこくない」
「さっぱりしていて、冷めてからも味が落ちない」
「炊き上がる時の薫りが他とは違う」
とご好評を頂いております。
◆◇◆どこで穫れるの?◆◇◆
静織米の穫れる田んぼは那珂市瓜連地区にあります。
平成17年の市町村合併前までは那珂郡瓜連町で、当時の茨城県としては一番面積の小さい町でした。
春には八重桜が咲きほこり(日本さくら名所100選:静峰ふるさと公園)、冬には多くの白鳥が飛来する(古徳沼)自然豊かで人のぬくもりを感じる町です。
◆◇◆静織米の由来◆◇◆
ひとりでも多くの方にお米を食べてもらい、知ってもらうためには、何か印象に残る名前をつけよう。
お米は私たち現代人が生まれるずっとずっと昔からある土で作られてきました。
代々受け継がれてきたこの土と田んぼを考えた時、今、食べているこのお米は先人たちの叡智と恵まれた自然界からのバトンなのではないかと感じました。
そう考えるようになった私は、田んぼのある地元の歴史の紐を解いてみようと行動に移しました。
すると、このお米が穫れる土地は奈良時代、倭文織り(しずおり)が大変盛んであったことが常陸風土記に記されており、この地を「静織の里」(しどりのさと)と呼ばれていたことを知りました。
そんな太古の歴史を回想し、大地の恵みを感じながら召し上がって欲しい。という想いから、この地への感謝の気持ちを込めて「静織米」(しどりまい)という名前をつけました。
※画像は「倭文織り(静織り)」を復活させ地域の伝統文化を残す活動をしている団体「てしごと」さんの作品です。
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◆◇◆静織の里を伝える◆◇◆
静織米はともかくとして、自分の生まれた地がかつて「静織の里」と呼ばれていたということを知っている方は、意外と地元でも知られていないのです。
お恥ずかしい話し、私自身も静織米に出会わなければ知ることはなかったかもしれません。
世の中、インターネットをはじめ、情報網の発達により世界との距離が近くなりました。
しかし、その半面、各地域の特色や伝統が失われつつあるんじゃないかと感じることがあります。
だからこそ、自分の生まれた地を今一度見つめ直し、歴史や伝統文化に触れ、誇りを持つことが大切なのではないかと考えます。
故郷で穫れるお米に、その土地の歴史や風景をビジュアル化することで、より身近に感じられるだろうと思いました。
◆◇◆誰が作ってるの?◆◇◆
申し遅れました。
私はこのサイトの運営ならびに静織米を販売している「静織の里ファーム」代表、松井祐一郎と申します。
厳密に言うと静織米を作っている。とは言い難く、お手伝い程度に携わっています。
実際に作っているのは私の父である松井猛です。
父子ともに別の仕事を持っており、いわゆる兼業農家として稲作に従事しております。
もともと作付面積の関係もあり、自家用米や贈答用として消費しておりましたが、数年前、知人の飲食店で試食も兼ねて使っていただくと、「大変おいしい!」とお店を訪れるお客様からご好評をいただきました。
「ご飯の味が変わったね?」
「どこのお米なの?」
と質問攻めに合う店主から"お米のパンフレットを作って欲しい"
そこで、気を良くした私は無名だったお米に名前をつけ、一人でも多くの方に食べていただきたいという思いから、こうしてホームページで情報を発信することになったのです。
◆◇◆物語のあるお米?◆◇◆
静織米の美味しさと共に、静織の里への想いをよりわかりやすいものにするためイラスト化しました。
しかし、イラストにしただけではその想いを伝えるのは限界があります。
そこで、静織の里を舞台にした物語を作ったらどうだろうか?と考えました。
"時は現代。那珂市瓜連にある保育園に通う5歳の女の子がいました。
最近、おしゃれに目覚めた女の子は、着ていく洋服選びが毎朝の日課になっています。
今朝もなかなか洋服が決まらずにタンスを開けたり閉めたり。
「もう、いつまでやってるの?!早くしないと保育園に遅れるわよ!!」
と、朝食を作りながら声をかけたお母さんが洋服ダンスに目を向けると、女の子の姿がありません。
女の子は目を覚ました。
辺りを見回すと、見覚えがあるようなないような。それでいて、なんとも懐かしい気持ちがします。
「あなた、とてもかわいい服着てるわね。一緒に遊ぼうよ」
と、そこには着物のような、ふんわりとした服を着た女の子が立っていました。"
こんな感じで、物語の続きを考えるために、静織の里を眺めながら空想にふけっております。
さて、あなたなら、このお話しの続きをどう作りますか?
そんな楽しみこそが、物語のあるお米「静織米」というわけなのです。